カステラはおやつやお土産として人気ですが、底部に貼られている紙が気になる方も多いでしょう。
この紙は、しばしばカステラの美味しい部分をはがしてしまう原因となります。
(ちなみに、紙に付いた部分を食べるのが好き!という方もいます)
しかし、この紙がないと、カステラを袋から取り出したり切り分けたりする際に、底部が袋にくっついてしまうので、やっぱり必要なんだなと感じます。
この記事では、その紙を上手に剥がす方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
なぜカステラの底に紙があるのか?
カステラの底に紙が使用される具体的な理由は一般には明らかではありませんが、いくつかの可能性が考えられます。
紙がなければ、カステラが包装袋にくっつくことや、切り分けや包装の際に底部が剥がれてしまいます。
調べていると、以下のような理由が挙げられていました。
- 型から生地が流れ出るのを防ぐ。
- あることで、ざらめ糖が溶け出すのを防ぐ。
- 型からカステラをスムーズに取り出す。
- カステラが傷つかないように保護する。
- 箱や袋からカステラを取り出す際に滑りやすくする。
1番目と3番目の理由については、焼き上がり後に紙を剥がしてもカステラが崩れにくいため、これらの理由が必ずしも当てはまらないと感じました。
ざらめを使用していないカステラの場合は、2番目の理由も適用されないことがあります。
紙を使用する理由は、4番目と5番目が最も説得力があるのではないでしょうか。
カステラ製造における紙の重要性
カステラは、専門の大型の型を用いて大量に一斉に焼かれ、その後に切り分けて梱包されることが一般的です。
一般に、一つの型で約10本以上のカステラが生産されます。
カステラの型は「木枠」と呼ばれる木製の大枠が使用されることが多く、底部と側面が別々になっているため、紙を敷かないと生地が木枠の隙間から漏れ出してしまうことがあります。
木の特性により、金属の型とは異なる熱の伝わり方をし、これがカステラの特徴的なしっとり感を生み出します。
生地を型に流し込む際には、底面や側面にパラフィン紙やワックスペーパーを敷くことが一般的です。
四角い大型の型を使用する場合でも、同様に紙を敷くことがほとんどです。
カステラの製造過程は手間がかかるものであり、焼成中には生地をかき混ぜる「泡切り」を数回行い、木枠を追加して高さを調整し、上部に鉄板を置いて蒸し焼きにするのが一般的です。
焼き上がりの途中で、何度もオーブンを開けて生地の様子を確認します。
焼き終えた後は、カステラを一度ひっくり返して側面の紙を剥がし、もう一度ひっくり返して一晩から一日置いて完成させます。
紙を上にして、逆さまにして寝かせる方法もあるようです。
紙を敷いた状態で焼くことは、家庭でのケーキ作りにも類似しています。
ただし、スポンジケーキやパウンドケーキと異なり、カステラの場合は底の紙を剥がした後、底部がベトベトとして茶色い部分が剥がれることがあります。
そのため、紙の無い状態での販売は難しいと思います。
紙の使用は、カステラを包装する際に損傷を防ぐ目的や、購入者が箱や袋から取り出しやすくするためにも有効です。
カステラの底紙は食用ではない
カステラの底に貼られている紙を食べることができるのかという疑問は、時折耳にします。
実際のところ、ほとんどの人がその紙を食べることはなく、私自身も食べた経験はありません。
インターネット上には「子供の頃に食べていた」というコメントをたまに見かけることがありますが、カステラの製造過程を考慮すると、紙が食用を目的として使用されているわけではありません。
したがって、この紙は取り除いてから食べましょう。
もし、カステラやザラメの部分が紙にくっついてしまっても、フォークを使ってそっと削ぎ取ることで、カステラの美味しさを最大限に楽しむことが可能です。
紙が破れてうまく剥がれないことがあるかもしれませんし、外で食べる際には、周囲の目を気にするかもしれませんね。
カステラの底紙をうまく取り除く方法についても次の項目で詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
カステラの底紙の剥がし方
カステラの底についている紙を上手に剥がすためには、底を温めたり、逆に冷やしたりする方法が有効です。
温めて剥がす
カステラを温めると、底に固まった砂糖が柔らかくなり、紙が剥がしやすくなります。
紙を剥がす際には、カステラの底に平行に、横向きにゆっくりと引くと、きれいに剥がれることが多いです。
手で直接温める
一番手軽な方法は、手のひらをこすり合わせて温め、その温かい手のひらを紙に当てることです。
これを約15秒程度行うと効果的です。
調理器具を使って温める
家庭にあるフライパンやホットプレート、または鍋を使って温める方法もあります。
フライパンを軽く温め、カステラの底の紙の部分を10秒ほど当てると、紙が簡単に剥がれやすくなります。
また、コーヒーカップの上にカステラを置いて温める方法もあります。
スチームアイロンを使用する場合は、紙の部分に近づけることで熱を伝え、紙を剥がしやすくすることができます。
お湯につけたスプーンを使って紙を温めるのも一つの手です。
冷やして剥がす
冷蔵庫でカステラを冷やす方法もおすすめです。
冷たく締まった食感を好む方は、冷やして食べていると思います。
冷蔵庫から取り出した直後に紙を剥がすと、スムーズに取れることが多いです。
冷凍していたカステラの場合、冷凍庫から出してすぐに紙を剥がすと、さらに綺麗に剥がれます。
まとめ
カステラの主な魅力は、そのしっとりとした食感と洗練された甘さです。
カステラの底紙については意見が分かれます。
一部の人々は「紙がない方が食べやすい」と感じている一方で、「紙についている部分が一番美味しい」と述べる人もいます。
カステラ製造において底紙は必要不可欠で、この紙がなければ、製品の品質に影響が出る可能性があります。
底紙を剥がす際には、カステラの底を温めてみてください。
これにより、カステラの底の部分が剥がれるのを最小限に抑えることができます。
また、カステラを冷やすことも有効で、冷蔵庫で冷やしたり、冷凍してから剥がすと、より綺麗に紙を取り除くことが可能です。